2014年11月24日月曜日

Maker Faire 2014を見物して感じたこと

Maker Faire 2014というイベントに娘(小4)を連れて行ってきた。事前知識は皆無であったが、彼女が工作的なことが好きなので、喜ぶかもしれないと思ったのである。

会場は、東京ビッグサイト。とんでもない混雑であった。娘も、展示物が見えず、閉口した様子。とにかく疲れた。そのようなわけで、すべての展示物を見たというわけではないのだが、気がついたことを記しておく。

目立ったのはインテルのEdisonモジュール関連の展示。IOTのためのデバイスだと理解しているが、具体的にどう使うと商売になるのか自分にはよくわからない。小型コンピュータをありとあらゆるものに搭載して、データが集められるとして、デバイスまわりはそれほど金儲けはできないような気もする。IOTで何かやるなら、その集められた大量のデータを解釈するところが重要で、そこから次の有用なアクションを導けるかどうかにつきる。デバイス自体が通信しあって、というようなメリットもあるだろうが、デバイスだけで完結するのではなく人間が介在しないといけないような状況が生み出されると、結局、大量に高速にというメリットが吹っ飛んでしまう(工場で使われる生産機器が互いに通信しあって、業務システムと連動するというのはそれなりに意味があると思うが、これをIOTというのは違和感が残る)。

あとは、3Dプリンタ、Arudino関連、それらがスマートフォンと連動しますというような展示が目立った。誤解をおそれず辛口なことを申し上げると、動くから動くものをつくりました、光るから光るものを作りました、スキャンできるからスキャンできます、どうですおもしろいでしょう、というような素人の域を出ないブツが多い。メガネをかけて、メガネが映し出す映像元のカメラと頭の動きが連動するのはいいけれど、「おもしろいでしょう」の先がない。どうですかと聞かれて、おもしろいですね、かっこいいですね、以上の反応ができなかったのである。娘も、感想を聞かれて、けっこう正直なヤツなので、どう反応したらいいかわかんない、という意見を後で言っていた。

ニーズとシーズがあって、まずはおもしろいことも重要である、というのは認めつつ、結局コモディティデバイスを組み合わせてできるレベルでは、そのデバイスを大量生産するところは儲かっても、それ以外ではビジネスは生じにくい。おもしろければいい、という意見は、自分がオッサンだからということもあるのだが、どうも傲慢に響く。

おもしろいというシーズがあって、いつかニーズにつながるという進化論的でイノベーティブなケースもあるだろうが、やはりニーズから逆算してシーズを仕入れるという流れのほうが現実的ではないかと考える。なぜ、こんな当たり前の身も蓋もないことを考えたかというと、全体的にお金持ち感、かっこいい感がなく、オタク系のにおいが強かったからかもしれない(貧乏くさかったとシンプルに書けばいいのだが、さすがにそれはよろしくないだろう)。

娘は、学研ブースで売っていたモフモフワンちゃん制作キット(正確な商品名ではない)というITとはまったく無関係の手芸的な何かを買って満足の様子。可愛くないとダメ、というマーケティング的な見地に自分も同意せざるを得ない。